低い投票率

今日、2019年7月21日、第25回参議院議員選挙の投票が行われた。今はテレビで開票速報を見ているが、今回の選挙で思ったことがある。投票率の低さだ。投票済証で替え玉がタダになったり、タピオカが半額になったりするといった特典がつく…みたいなニュースもあったが、効果としてはあまりなかったように思う。

 

統一地方選の行われた年の国政選挙の投票率は下がる、「亥年現象」というものがある。統一地方選で当選した地方議員が、自らが所属・支援を受けている政党への投票を呼びかけるといった積極的な選挙運動を行わないため、参院選投票率が下がってしまうということらしい。まさに今回はその形通りになった。今回の参院選における全体の投票率は50%を下回る見込みだ。半分以下しか支持されていない民意がマジョリティーとなる。そんなことでいいのだろうか。民主主義とは何なのか。

 

そもそも、期日前投票も含めて投票日が数日あったのにもかかわらず、投票もせずに遊んでいる若者は何を考えているのだろう。これからの政治の影響を確実に受ける年代の投票率が低いのは疑問でしかない。実際、今日自分が投票した際にかかった時間は5分もなかった。その時間さえ惜しいほど切羽詰まった生活をしているなら、それこそ投票して、ちゃんとした政治家に生活を変えてもらえばよいのではないか。

 

支持する政党がない!という声もあるが、それならば投票所に行って投票券をもらい、白票を投じるか棄権をすればいい。それは「今の政治に関心が持てない」や、「今の時点では支持する政党がない」といった意思表示になり、しっかりとした1票になるはずだ。しょせん1票の力なんて…みたいなことを抜かしている人もいるが、それで投票に行かない理由にはならない。例えば、部活の声出しをする時に、他の人が声を出しているからといって自分は声を出さなくていいのか?そんなことはないはずだ。

 

また、投票したいのにできない人への対応も投票率向上につながると思った。素人なりに考えてみると、ネット上の投票所開設や書くのが名前や政党を書くのが大変だという高齢者向けに、候補者や政党に番号を振って、番号のみ記入してもらうなどの案は思いつくが、それと同時に弊害も思いつく。だから現実化は難しいのだろう。とはいえ、もう少し投票率が上がってもいいと思わされた今回の選挙だった。